2020/07/02 日刊不動産経済通信
アスコットが東京・世田谷区下馬に建設していた新築賃貸マンション「アスティーレ三軒茶屋Ⅰ」(17戸)がこのほど竣工した。同社が今春に立ち上げた賃貸マンションの新ブランドで、東京・下北沢の物件に続く第2弾の施設。東急田園都市線・三軒茶屋駅徒歩10分の住宅街にある。扇状の角地という地形を生かしてV字型の建物と広場のようなアプローチを配置し、採光性と開放性の高い住空間を実現した。
所在地は世田谷区下馬2-10-12。物件周辺に図書館や公園などのほか、昭和女子大学と日本大学がある。施設規模はRC造地上4階地下1階建て。戸数は共同住宅14戸と長屋3戸の合計17戸。間取りは1R~2LDK、専有面積18.04~55.86㎡。1階の建物両端にある2つの住戸はゲートをくぐり屋外から直接入室できる構造で、飲食・小売店舗などにも使える。1階の両端を含む3つの住戸は地下階と行き来できるメゾネット形式。地下の部屋は簡易防音仕様で、楽器を弾きたい入居希望者などの引き合いがあるという。賃料は1階両端の住戸(2LDK)が19.8万円など。
入居者を集めて将来的に投資家らに売却する計画。販売価格は6億3400万円(税込)、表面利回り約4.2%。アスティーレ・シリーズの施設規模は1棟当たり10~20数戸を想定する。中心となる販売価格帯は8億~10億円を見込む。
6月30日にシリーズ3棟目の「アスティーレ千駄ヶ谷」が竣工した。7月以降に「アスティーレ三軒茶屋Ⅱ」も完成する予定だ。ほかにも東京都内にアスティーレを開発するための用地を10カ所以上、確保してあるという。