平素よりアスコットをご愛顧いただきありがとうございます。
当社は、1999年の創業以来「空間は、もっと人の力になれる。」というCredo(信念)に基づき、都心部にデザイン性の高いレジデンスを開発するデベロッパーとしてブランドと地位を確立してまいりました。Credo(信念)には、不動産が本来潜在的に持っている力をアスコットの企画開発力をもって活用し、皆様の生活や人生をより豊かにするという思いが込められています。近年では、従来の事業に加えて、 収益不動産および物流開発などへの投資の拡大、 ファンドマネジメント事業やコーポレートレンディング事業(貸金業)への参入も行い、 事業の多角化に取り組んでいます。
当社は2022年12月公表の中期経営計画において、「人と社会、環境との共生と調和を実現する」をPurpose(存在意義)、「不動産価値創造のプロフェッショナル集団」をVision(ありたい姿)とし、前出のCredo(信念)とともに当社グループ共通の経営理念として掲げました。社会やステークホルダーの皆様に対して責任ある企業として、自社の成長のみならず、持続可能な社会の実現を目指しています。
また、経営理念の実現のため、2024年11月には、「財務価値の向上」「社会的価値の向上」「経営基盤の強化」を目的とする8つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。これらには、脱炭素社会の実現や社員一人ひとりが活躍できる組織づくり、財務基盤の強化などが含まれます。マテリアリティの特定にあたっては、私自身もサステナビリティ委員会に委員長として参加し、社外専門家も交えて各部門を代表する委員会メンバーと活発な議論を重ねてまいりました。なかでも、「まちづくりを支える不動産デザイン力の追求」は当社の矜持を的確に表現したものであり、多数の役職員の支持を得て選定されました。なお、「不動産デザイン力」とは、当社独自の造語であり、単なる意匠性の優劣を越えて、「その“まち”にふさわしい不動産を想像し創造する力」を意味しています。
当社は、あらゆるステークホルダーの皆様から信頼される企業であり続けるために、マテリアリティの解決への取り組みを通じて、将来にわたって「財務価値の向上」と「社会的価値の向上」を両立することが、持続可能な社会の実現につながると信じています。そのためにサステナビリティに対する理解をいっそう深めるべく、当社役職員ひとりひとりがたゆまぬ努力をしてまいる所存です。
引き続き、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
サステナビリティ委員会 委員長