2020/11/26 日刊不動産経済通信
アスコットが東京・港区北青山に開発したオフィス・商業複合ビルの「AUSPICE AOYAMA」が近く本格稼働する。地下階から屋上まで続く吹き抜け空間や外階段、屋上庭園など開放性の高い構造を採用。東京メトロ銀座線・外苑前駅徒歩3分の市街地中心部にありながら自然との共生を実現した。来年1月には表参道に次の物件が竣工する予定もあり、同社はJR山手線の主要駅付近などで「AUSPICE」をシリーズ化したい考えだ。
老朽化した事務所ビル跡地を同社が買い取り、事務所と店舗の複合ビルとして建て替えた。募集区画は19室あり、10室を店舗、9室をオフィスとして使う。店舗区画には美容室やトレーニングジム、物販などを誘致。オフィス区画にはITやアパレル、デザイン関連などの個人事業主を中心に呼び込む方針という。
エントランス付近や廊下、交流スペースを風通しの良い屋外空間にした。外階段からオフィスに直接入れる独立性の高い建築計画を採用しており、コロナ下で感染症対策を重視する企業や個人にも訴求しそうだ。
ビルの所在地は港区北青山2-12-4。施設規模はRC造地上4階地下1階建て。屋上に作業や会議、休憩に向くスペースを設けた。地下1階と地上1~2階は店舗やショールーム型オフィス、2~4階は広さ20~59㎡のオフィスとした。月額賃料は20.34㎡の部屋が約23万円から。施工者は佐藤秀。貸主代理兼企画運営をリアルゲイトが担当する。
同社は今春、新築賃貸マンションの新ブランドも立ち上げた。「ASTILE(アスティーレ)」シリーズとして東京・下北沢や三軒茶屋、千駄ヶ谷などに展開している。