2023.03.13 住宅新報web
アスコットは3月7日、東京都目黒区で22年10月に竣工した賃貸マンション「ASTILE(アスティーレ)目黒」の外観デザインにおいて、同社として初めてとなる「建築物の意匠権」を取得したことを公表した。意匠登録日は2月15日。
同物件は、大型の窓を格子状のフレームで額縁状に囲った「ショーケースのような」(同社)外観デザインが特徴。このフレームは、夏の日差しなど強い日光を避ける役割のほか、前面道路や隣接住戸からの視線を遮る効果を持ち、各フレームに雨だれを防ぐ水切り金物も設置するなど、デザイン性に加えて機能性も持たせた。
同物件はJR山手線線や東急目黒線、東京メトロ南北線、都営三田線の目黒駅から徒歩8分の立地。建物は鉄筋コンクリート造・4階建てで、総戸数は15戸、間取りは1R~1LDK。
同社は現中期経営計画(23年9月期~27年9月期)における重点施策の1つとして「企画開発力の一層の強化」を掲げており、意匠権などの知的財産権取得はその取り組みの一環と位置付ける。また同社は今回の意匠登録を受け、「今後も不動産価値創造のプロフェッショナル集団として、オンリーワンのデザインと品質を追求していく」とコメントしている。
建築物の意匠は、20年4月に施行された改正意匠法で新たに保護対象となったもの。「新規性」や「創作非容易性」等を特許庁が審査し、意匠権が認められれば登録により建築物デザインの独占権が保護される。
(写真) 「アスティーレ目黒」外観