2018/10/22・29 全国賃貸住宅新聞
分譲・賃貸マンションの開発を行うアスコット(東京都渋谷区)が手掛ける賃貸マンション『FARE(ファーレ)』シリーズが高い入居率を維持している。
10月時点で31棟が竣工済みで、管理を行うアスコット・アセット・コンサルティング(東京都渋谷区)によると、シリーズ全体の平均入居率は97.6%だ。
同シリーズは2015年から建築を開始し、18年8月末には『Albero(アルベロ)』『Vetro(べトロ)』『Metallo(メタロ)』の3棟が中野区に完成した。それぞれイタリア語で木、ガラス、金属を意味しており、建物のコンセプトにもなっている。 専有面積16~18㎡の住戸がメイン。コンパクトなワンルームだが、こだわっているのは小さくても独立洗面台を置き、バス・トイレを分けていることだ。収納面では、料理をしないときは物を置けるように、キッチンにはIHクッキングヒーターを採用。また、コンクリート打ち放しの壁には収納棚を取り付けるためのピーコンの穴を開けた。 同シリーズはすべて最寄りの駅から徒歩10分圏内に立地しており、利便性が高い。
狭い部屋でも都心に住みたいと考える20~30代前半に人気だという。「アトリエとして借りたい」という声もあり、濱﨑拓実社長は「今後は事務所利用の需要を取り込んでいく」と話す。
なお、18年3月竣工の『FARE下北沢Ⅱ・Ⅲ』が18年度のグッドデザイン賞を受賞した。同シリーズでの受賞は祐天寺、代々木上原に続いて3度目だ。